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    Interview #02 | アニー動物病院 副院長・森岡翠里さんと考える、猫の食事と暮らしのこと

    三重県津市にあるアニー動物病院は、清潔感があり、動物と丁寧に向き合うスタッフと先生がそろう、地域に根ざした温かな動物病院です。今回は副院長の森岡翠里(すいり)さんに、猫の食事習慣にまつわる豆知識や、&CATのフードボウル/ウォーターボウルのおすすめポイントについてお話を伺いました。日々、猫と向き合い続けてきた獣医師ならではのまなざしから見えてくる、猫の心と体に寄り添う食事環境とは。

  • Profile

    アニー動物病院

    三重県津市にあるアニー動物病院は、1988年6月4日に開院しました。地域の皆さまの犬や猫、そしてすべての動物たちの“ホームドクター”でありたいという想いを胸に、私たちは日々、診療に取り組んでいます。ペットと飼い主が健やかな毎日を送るために、スタッフの技術・設備の向上に努めながら、最新の獣医療を学び続けています。これまでに出会った多くの飼い主さまと動物たちとのご縁が、私たちにとって一番大切な宝物です。地域に愛される病院であり続けるため、これからも努力を惜しまず取り組んでまいります。

猫の食事の習性について教えてください。

猫は一度にたくさん食べることが得意ではなく、少量ずつ何度も食事をする習性があります。これは、かつての祖先であるヤマネコが、小さな獲物を一日に何度も狩って食べていた行動の名残と考えられています。

食事場所の工夫についてもアドバイスをお願いします。

猫はとてもきれい好きな生き物です。トイレの近くで食事をするのは好まないので、必ず離れた場所に食事スペースを設けてあげてください。

食器選びにも注意すべき点はありますか?

はい。猫のヒゲは非常に敏感なので、深くて狭いお皿はストレスになります。ヒゲが当たりにくい、浅くて広めの形状の器を選んであげましょう。

多頭飼育のご家庭では、どういった点に気をつければ良いでしょうか?

猫が複数いる場合は、必ず1匹につき1つの食器を用意して、それぞれ50cm以上間隔を空けて置くようにしましょう。そうすることで、お互いにストレスを感じずに落ち着いて食事ができます。

お水の与え方に関して、工夫すべき点があれば教えてください。

猫は“今飲みたい”と思ったときに水が目の前にあれば飲みますが、なければわざわざ探してまで飲まないことが多いです。ですので、家の中に複数の水飲み場を用意し、食器とは少し離れた場所に設置するのが理想的です。

子猫の時期に意識すべきことはありますか?

食の好み(嗜好性)は、生後1年ほどで決まるといわれています。この時期にさまざまな種類や食感のフードを経験させておくと、成長してからも幅広く食べられるようになります。

&CATの器について

猫にとってもストレスが多い時代といわれる今、物音、光、匂い……そのどれもに敏感な猫たちにとって、わずかな環境の変化が大きなストレスになり、健康にも影響を与えることがあります。
そんななかで「食事の時間」は、猫にとってとても大切で安心できる時間です。だからこそ、器のかたちや高さ、素材といった要素にも気を配ることが大切だと思います。
&CATのフードボウルウォーターボウルは、まさにその配慮が詰まった器です。嚥下や足腰に配慮した適切な高さ、ヒゲが触れにくい浅くて広い形、そして衛生的で安心な陶器製。どれも、猫の健康と幸福を第一に考えられていると感じます。
「食べやすさ」や「飲みやすさ」だけでなく、猫たちがリラックスして過ごせるような食事環境をつくるために、こうした器選びが大切になってきます。

猫にまつわる豆知識

◎人と猫が共に暮らしていた最古の記録は約9500年前。キプロス島で、人間と一緒に埋葬されていた猫の骨が発見されています。
◎日本最古の猫の記録は約2100〜2200年前。長崎県・壱岐市のカラカミ遺跡で猫の骨が出土しました。
◎今、私たちが共に暮らしている“イエネコ”の祖先は、イスラエルやアラビア半島に生息していたリビアヤマネコといわれています。
◎猫は水分摂取に関して無頓着な傾向があり、水がすぐそばにないと飲まないことも。だからこそ、水飲み場の工夫が必要です。
◎食事が満たされた環境では、人間と同じように社会性をもち、猫同士でコミュニケーションを取ることもあります。
◎行動の特徴として、猫は“夜行性”ではなく、夕暮れと日の出に最も活発になる「薄明薄暮性」。獲物の活動時間に合わせて進化してきたと言われています。
◎視力はあまり良くありませんが、薄暗い環境では人間以上の力を発揮します。聴覚は特に高音に敏感で、嗅覚も人間と比べて非常に優れています。

猫の健康やしあわせを考えるとき、ちょっとした「習慣」や「器のかたち」が、
思いのほか大きな役割を果たしているのだと気づかされます。

今日からできる、ほんの少しの見直しが、愛猫にとっての心地よい日常へとつながりますように。
あなたの猫に合った“器の選び方”、見直してみませんか?
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